庚申塔にまつわる簡単な説明
今日は庚申塔の簡単な話です
庚申塔(こうしんとう)は、庚申塚(こうしんづか)ともいい、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のこと。
境境の道端に立っている石仏です。
道教の教えでは、人間の体内には三つの霊が宿っているそうです。
魂(コン)、魄(ハク)、三尸(さんし)である。
人が死ぬと、魂(コン)は天に昇り、魄(ハク)は地下に入る。
三尸(さんし)と言う虫は庚申の晩に人が眠りにつくと天に昇り、日頃の行状を報告する役目も負っていて天帝にその罪を告げ、
天帝は罪の軽重に応じて、その人の寿命を決めていくといわれる
帝釈天とは
帝釈天は、もともとインドの雷神・インドラが仏教に入ったものである。仏教では、宇宙の中心は須弥山で、
これを取り巻く「九山八海」に人間界を含む四つの州があるとされる。帝釈天は、この須弥山頂上にある「喜見城」に住み、朷利天を統括している。
庚申の日とは干支(かんし、えと)、すなわち十干・十二支の60通りある組み合わせのうちの一つである。
本来の庚申信仰は、神仏習合の流れの中で、猿を共通項にした新たな信仰へと変化していることが伺われる。つまり、神なり仏なりを供養することで禍から逃れ、
現世利益を得ようとするものである。
庚申塔は石形や彫られる仏像、神像、文字などはさまざまであるが、申は干支で猿に例えられるから、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿を彫り、
村の名前や庚申講員の氏名を記したものが多い。
実は庚申塔に車がぶつかり今回修復をするのですが、彫ってある猿の彫刻が風化で分からず新しく作るのですが,
写真の庚申塔は今から200年少し前に建てられたものです(文化の時代)
猿の彫刻も色々な形がありとりあえず写真のような猿を彫ろうかと思っております。
普段の行動が帝釈天に告げ口されて、寿命が決まるとは、これ恐ろしいことですね
皆さんも普段の行動には注意をして行動して下さい。